どんな仕事をしていますか?

入社後1年は航海士をしていましたが、海務部に異動してからは「大島丸」という船の海務監督や予算管理の仕事をしています。 「大島丸」はちょっと変わった船で、NMEが運航委託をされている都立海洋高校の所有船なんです。 この船で、海の仕事を志す高校生が充実した乗船実習を受けられるよう、全力でサポートしています!

入社したきっかけは?

ずばり、航海士になりたかったから! 「長期で船に乗って働き、船を降りたら長めに休む」という船乗りとしての生活にも憧れていて、実際、1年目の頃は休みを利用してたくさん海外旅行に行きました。 就職先にNMEを選んだのは、大学の先生がNMEの運航する「みらい」と縁のある人で、ふだんから話を聞いて親近感を持っていたからです。

やりがいってどんなところ?

「大島丸」のような教育用の船を、民間の会社が運航委託されるのはじつは日本で初めて。 手探りで進める場面も多いですが、高校生たちから「NMEになってから実習が良くなった!」と言ってもらえるととてもやりがいを感じます。 他にも、スタッフのスケジュール調整がうまく行ったときや、キャプテンと会話する中で自分への信頼を感じられたときはとても嬉しいです!

いちばん印象に残っている仕事は?

「大島丸」の運航が開始する前、準備の段階でゼロから「大島丸運航管理マニュアル」を作ったこと。 自分自身、航海士の経験が1年しかないのにマニュアルを作るなんて!? でもこれを機会に改めて他の船のマニュアルをものすごく読み込んだし、周りの人にもすごく助けてもらいました。 この経験のおかげで安全管理にはかなり詳しくなりました!

休日は何している?

コロナ禍の前はよく海外旅行に行っていました。 5、6泊くらいの長さで、台北、ソウル、マニラなど。 目的地ごとに自分なりのテーマがあり、たとえば台北なら食事を楽しみにして行きました。 ちなみに一番印象的だった旅行先は、大学時代に行ったオーストラリアのフリーマントル。 ここから南極観測船が出港するほどの大きな港町です。 やっぱり海に惹かれるのかな(笑)。

子どもの時に探求していたものは?

水族館が大好きで、家族旅行のたびに訪れた先の水族館に連れて行ってもらっていました。特に好きだったのはアザラシ! だらしなく進化してきた歴史がイイんです(笑)。その流れで水族館職員を目指し、大学に入りましたが、そのうち航海士の働き方に憧れるようになり、現在に至ります。

これからどんな探求がしたい?

「大島丸」がより充実した学びの場になるよう探求していきたいです! コロナ禍でまだ理想通りにできない部分もありますが、たとえば船の多い海域を実習航路に選べば、船同士がすれ違う際のルールを実地で何度も学べますよね。 こうした航路選択のみならず、色々な場面で幅広い提案ができることを目指します!
いま自分が陸でこの仕事をしているのは「航海」の全体像を掴むため。 いつかまた航海士に戻ったら、前より安全や予算意識の身についた船乗りになれる気がします。 目指すは「質問のうまい航海士」。 分からないことは周りに聞きつつ、チームワークを最大限に活かした航海を探求しようと思います!

休日には好きな温泉巡り

PROFILEプロフィール

小澤 敢太Kanta Ozawa

海務部
2018年入社

2018年、航海士採用で入社。 「よこすか」(「しんかい6500」の支援母船)に研修乗船後、三等航海士として「新青丸」に乗り航海士業務に従事。 2020年、NMEとして初めて運航委託が始まった東京都立大島海洋国際高等学校の「大島丸(5代目)」の海務監督となり、高校側からの船への要望の実現や燃料・日用品の調達、行き先の調整、スタッフの手配業務にあたる。