どんな仕事をしていますか?

入社して以来ずっと、観測技術員として「反射法地震探査」という調査をしています。 この調査、簡単にいえば「海底の地面の中はどうなっているのか?」を音波で調べるもの。 どんな地層がどう折り重なっているのか、プレート境界の構造はどうなっているか。 目には直接見えないこうしたデータを取得して解析し、研究者の方にお渡ししています!

入社したきっかけは?

受験生の年に、皆既月食を見ました。 その神秘に心奪われ、大学では天文を学ぼうと決意。 でも入学して数年後にはなぜか天ではなく地の方が気になってしまい(笑)、地球の内部構造を研究することにしました。 そしたら研究活動の中で、海底火山の調査のために船に乗る機会があったんです。 その船に調査協力としてNMEの社員が乗っていたのがある種の運命の出会いで、そこからだんだんNMEに興味が湧き、入社に至りました。

やりがいってどんなところ?

私が集めたデータのいちばんの活用目的は「地震が起きるメカニズムの解明」。 長期的な防災に役立てるやりがいがあります。 ただ、海底からデータを集めること自体にも楽しさがあります。 自分の触れるデータは常に「地球初観測!」ですし、これがなければその先の研究は何も始まらない。 その意味でもスリルとワクワクを感じます。

いちばん印象に残っている仕事は?

ハッピーな話じゃなくて申し訳ないのですが、入社1年目で初めて船に乗った際、大荒れの海に向けて真夜中の甲板から調査機器を投げ込む仕事がありました。 あたりは真っ暗、足元もおぼつかないのに頭から何度も大波をかぶって、「働くってこんなに大変なのか」とグッタリ。 でもこれが仕事の面白さでもあるんですよね。

休日は何している?

だいたい街に買い物に出ています。 長く休めるときは国内旅行にも行きますし、コロナ禍の前はよく社員同士で登山やBBQをしたりもしていました。 ちなみに仕事で海に出まくるので、プライベートで海に行きたいとは思いません(笑)。 むしろ、緑が多いところが好きです。 そういえば周りの社員も山派が多いような……。

子どもの時に探求していたものは?

インドア派で、一人遊びが得意な子どもでした。 何時間でも絵を描いたりアニメを観たり。 転機(?)となったのは小4で塾に通い始めたこと、なんと勉強にハマったんです。何かが分かったときの感覚が楽しくて、数学など答えが明確な教科を中心に成績が上がっていきました。 今でも、勉強することは好きですね。

これからどんな探求がしたい?

ふだん仕事をしていていちばん嬉しいのが、自分の解析したデータを受け取った研究者たちが「見たかった地層がキレイに見える!」と喜んでくれる瞬間。 でも、常にそうした高品質なデータを取れるようになるにはまだまだ私の技術が足りません。 じつは私が使っている調査のやり方自体は、石油資源を調べるときにも用いられていて、資源系での調査の方がデータ品質の見極めが厳しくノウハウも豊富にあります。 いちどは私もそうした分野に修行に出て、データ処理技術を磨き、もっと今の仕事に貢献できるようになりたいです。 ということで、観測&データ処理技術の向上が私の探求テーマです!

城ケ崎にて露頭観察

PROFILEプロフィール

堀内 美咲Misaki Horiuchi

地震探査部MCS探査室
2019年入社

2019年、観測技術員として入社。大学時代は地殻やマントルといった地球の内部構造を研究する研究室に所属しており、同期たちの多くはシステムエンジニアの進路をとったが、自身はNMEの社員に出会ったことから海洋調査に惹かれ観測技術員の道に。入社以来、海底下の地層断面の状態を調べる「反射法地震探査」という調査の担当をしている。