どんな仕事をしていますか?

入社して2年間は電子士として船に乗っていました。 電子士というのは、調査船に搭載されている重力計や海水塩分濃度計を使って、いわゆる「通常観測」と呼ばれるようなベーシックなデータを収録する仕事です。 他にも研究者の名札や名簿をつくるような事務作業も担います。 現在は船員部で、船員たちの乗船手配の仕事を行っています!

入社したきっかけは?

地元が横須賀で、小学生の時にJAMSTECに社会科見学に行くくらい、調査船の仕事にはもともと馴染みがあったんです。 加えて、資格を持って仕事するのがいいなと思っていたので、わりと自然な流れで航海士の資格を取るための学校に通っていました。 転機となったのは、就活のタイミングで「せっかく調査船に乗るなら電子士として調査に深く関わるのも面白いかも?」とふと思ったこと。 それで航海士ではなく電子士として入社するに至りました。

やりがいってどんなところ?

感謝されるとどんなことでも嬉しいです! 最近でいえば、ずっと船に乗っていて新型コロナのワクチン接種ができていなかった船員のために、その人の下船期間中にご本人の地元で2回打てるよう手配したこと。 すごく感謝されて、わざわざ電話で「ありがとう」と伝えてもらいました。 人のためになったという実感があるとすごくやりがいを感じます!

いちばん印象に残っている仕事は?

入社1年目に、青森県八戸市で船の一般公開をしたことです。 私も見学の順路に立ち、来船された市民の方を案内したり質問に答えたり。 「いち乗組員」として外部の方々と接するのは、普段より気が引き締まる思いでした。 船というものに色々と興味を持っていただけたこと、イベント後に船外で八戸の子どもたちが踊りなどの出し物をしてくれたことなどもとても嬉しかったです!

休日は何している?

最近は毎週土曜日に両親&妹とカヤックに行っています! もとは両親が始めた趣味なのですが、私も陸上勤務になってから一緒に行くようになりました。 行き先は、今週はここ、来週はあそこと毎週少しずつ違います。 久しぶりに海に行くと、やっぱり海はいいなぁと思います。 陸上勤務でカラダが若干鈍っているので、自然の中で動き回るのが特に気持ちよく思えるのかもしれません!

子どもの時に探求していたものは?

一つに絞らずなんでも探求していたように思います。 遊びも勉強も熱心にしたし、習い事はピアノに公文に水泳にバレエに……色々興味があったんですよね。 いま振り返れば、その興味のアンテナが向いた一つがJAMSTECの社会科見学だったように思います。 あの日、職員さんが実験装置でカップ麺の容器に深海と同じ圧力をかけたら、目の前で容器がグシャっと潰れて。 その容器は持ち帰って、その後何年も部屋に飾りました。

これからどんな探求がしたい?

まずは船員部の仕事をもっと理解して、一歩先まで気が回るよう業務を探求したいです。 船員部は乗組員の身の回りの細々とした手配をする役目なので、本社の中では一番乗組員に近い存在のはずです。 だからこそコミュニケーションを大切にして、普段から信頼してもらえるようになれれば、少し難しいお願いでも「石渡さんが言うなら」と納得してもらえるのではと思います。 電子士の仕事もそうですが、分からないことは調べて原因を突き止めたり、人にきちんと質問できないと仕事がままなりません。 自分の頭で考えること、一方で自己判断しないこと。 このバランスは一大探求テーマだと思います!

休日は家族とカヤック!

PROFILEプロフィール

石渡 美南Minami Ishiwata

船員部
2019年入社

2019年、電子士として入社。 2年間、三等電子士として「よこすか」「かいれい」「かいめい」に乗船し、海洋調査観測支援や通信設備の確保、船内で必要な事務手続き等を行う。 2021年6月より船員部として本社勤務を開始。 主に船員の乗下船に関する案内や手配を担当している。