大島丸Oshimamaru

「大島丸」は東京都立大島海洋国際高等学校が所有する実習船です。 「海に学び、未来を拓く。」という同校コンセプトのもと、各学年の生徒が操船実習や海洋観測などの航海実習を行います。 全国でも初となる、民間企業としての実習船運航。 長年にわたる調査船の運航実績と、実習船で乗組員を経験した船員の知見を融合し、教育理念に基づいた実習を全力で支援しています。

「ひとりでも多くの生徒が、笑顔で下船できるように」という目標のもと、これからも安全で楽しい航海に向けて取り組んでいきます。

大島丸

KOBEC業務Kobe Ocean-bottom Exploration Center

クロスアポイントメント制度という枠組みのなかで私たちは国立大学法人神戸大学の教育・研究活動に携わっています。 私たちの活動内容は主に研究航海と実習授業の担当教員として本学学生とともに研究活動に勤しんでいます。 研究航海では約2週間の航海を毎年2回、主に反射法地震探査(MCS)、海底地形調査、地磁気調査などを行っています。 教員と学生が500トン未満の小さな船上で試行錯誤を繰り返しながら観測データ取得に努めています。 また、実習授業では大阪湾をターゲットにMCS、CTD観測、採泥を通して海洋観測を1泊2日の航海で体験してもらい、後日の演習授業で観測データから大阪湾の海底構造を理解する手法を学習し、その結果を学生自身に考察してもらっています。

これら研究・実習航海に参加する学生は船に乗ることすら初めてという人が大半ですが、“地球を観測する”というダイナミックな海洋観測体験を通じて固体地球科学の世界に少しでも興味・関心を抱くきっかけになればと思い、これまでに観測技術員として培ってきた知識と経験をフルに活用して全力で取り組んでいます。

※「クロスアポイントメント制度」とは研究者などが大学・公的研究機関・民間企業といった組織と雇用契約関係を結び、各機関の責任の下で業務や研究開発に従事できるようにする制度です。


2021年10月実習風景 その1
2021年10月実習風景 その2
深江丸全景
2020年10月実習風景 その1
2020年10月実習風景 その2

洋上安全訓練Safety Training Project for the Offshore Worker

海洋立国である日本において、海洋産業に従事する船員や作業者の安全を確保することは極めて重要です。 しかし、作業従事者に必要とされる安全訓練を受講できる国内施設は限られています。

当社はビジョンに沿った海洋人材育成を念頭に、訓練施設の設立に向けた取り組みを2022年にスタートしました。 船員向けのSTCW基本訓練や洋上風力関連作業で必要とされるGWO訓練など、海上生存訓練(Sea Survival)や防火及び消火訓練(Fire Fighting)を中心に受講可能な施設を、洋上風力産業の盛んな秋田県男鹿市に設立することで、洋上という最前線で活躍する人材の育成に寄与します。


海上生存訓練(Sea Survival)
防火及び消火訓練(Fire Fighting)

水中ドローン操縦体験Underwater Drone Piloting Experience

水中ドローンはその入手性と汎用性から、海洋・湖・河川・ダムなどのあらゆるフィールドで導入されています。 当社はその水中ドローンの操縦体験を通じて、「海」を知り「海」から学ぶ機会の創出に取り組んでいます。 実際に水中ドローンを操縦すると、思った取りに動かせる喜びや、海中の生物や海藻の発見・観察など、未だ見ぬ世界が拓かれる感動があります。 未知に挑む海の仕事の魅力を伝えながら、未来をつくる子どもたちの「探求心」を育む活動を行っています。


操縦体験
海底観察
水中ドローン発進
オリエンテーション

マイ・タウン・ティーチャーMy Town Teacher

横須賀市では、学校現場だけで担ってきた子どもたちの教育に、地域企業の力を借りて、「未来のよこすかを担う人材に育ってほしい」という願いで取り組まれている「よこすかキャリア教育推進事業」が行われています。 その趣旨に賛同し、横須賀の地元中学校に「マイ・タウン・ティーチャー」として様々な部署から社員を派遣し、仕事を紹介することで、子どもたちに職場を体験してもらうとともに、社員と生徒がディスカッションすることで、仕事への理解を深めてもらえるよう取り組んでいます。

授業の様子 その1
授業の様子 その2